ゴールデンレトリバーを軸に 保護犬保護猫と暮らしています |
ひな祭りの日に旅立ったエビス。
具合が悪いわけでもなさそうで、日々衰弱していく様子でした。
それは自然の流れであり、それに抗うことはせずに見送ろうと決めました。
猫飼いの師匠、友人のAちゃんに相談し
尿毒症になって苦しむことを避けるため、輸液を開始することにしたのですが
この辺の、どの動物病院に問い合わせても
「検査してからでないと」の一点張りで、どこも輸液セットを売ってくれませんでした。

Aちゃんの通う、動物病院の先生に エビスの様子とこちらの気持ちを伝えたら
ヘパリーゼ入りの輸液を直ぐに用意してくれましたが、到着が明日になると。
決めたからには、すぐにでも開始したいから 20:00までやってる病院に
とりあえず1回やってもらおうと、エビスを連れて行きました。
渋々やってはくれましたが 「検査しないで輸液をし、何かあったら僕の責任になる」と言われました。

言ってることは分かるんですよ、何でも訴訟の時代ですからね。
「だったら、レントゲンやら 血液検査やら そっちがやりたい検査の途中で死んでしまったら
それこそお前の責任だよな?!」って言いました。心の中で。
飼い主が望まない検査をする方が、訴訟の対象になるのでは?と思うけどね。

治るものなら、治してやりたいさ 私だって。
だけど、人間ですら意識もないお年寄りに点滴を続け、身体がパンパンに浮腫んでるのに
1分でも延命をしようとする。機械をいっぱい付けて呼吸をさせようとする。
自分だったら・・・って考えないのかな? 私は絶対嫌だけどな。
人間なら意思表示もできるし、ホスピスで緩和ケアをしたりも選択できる。
それが出来ない犬猫は、一番その子を思っている飼い主が判断しちゃダメなの?

例えばフルーク、身体のあちこちにデキモノがあります。驚くほど大きなものも。
ずーっと前に検査した時は、悪いものではなかったけど あれから数は増えていて
悪いものだと分かっても 取り切れない。
高齢(で、肥満)のフルークに、麻酔なんかかけたくない。
だから良性か悪性かを、知る必要はないと思っている。対処療法で乗り切るつもり。
信頼する主治医の先生が「取った方がいい」って言ったら、取るけどね。
多分それは言わないような気がしています。
Aちゃんを介して輸液剤をくれた先生も、私の信頼する先生も、犬猫の緩和ケアを
飼い主と一緒に考えてくれてる先生だと思う。
なんでもかんでも、検査、治療、薬、通院じゃないんだけどな~ 飼い主が望んでいるのは。
残された時間の少ない子には、積極的な治療は行うつもりはない。
できるだけ普段通りに、家族と一緒に過ごさせたい。
そんな飼い主の意見を認めてくれる病院が、近くにできないものか・・・と願う毎日。
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犬との暮らしを初めて30年以上が経ちます。
何をやっても長続きしない私ですが、この生活には飽きることなく今日に至ります。
犬や猫に関する本も、たくさん読んだ。
保護活動家や、愛護団体、動物に関わる人たちとも繋がりができた。
犬の名前しか知らないお散歩友達がいたり、毎年恒例で集まる犬友さんがいたり。
冷静に考えたら、今ではそんな人たちとしか繋がっていないかも(^^;)

読んだ本でも、心に残るもの、全く共感できないもの、と様々。
そんな中で、ずっと頭から離れない詩(?)がある。
保健所や愛護センターで処分の対象となった子達の写真に添えられたもので
「ふまれた草はいいました 痛いとか 悲しいとか みじめなのではなく
ふまれなかった草と 何がちがうのか それだけを 教えてほしいと」これだけの文章なんだけど、なんていうか・・・心臓をつかまれたような思いがしました。

「何も違わない、同じだよ」と答えてあげたい一心で、できる限りの保護っ子を受け入れ
できる範囲ではあるけれど、命の期限を決められた子達を預かり、
生かしてやりたくて、里親探しをしているような気がします。
毎回、不安もストレスもありますよ。 責任感とプレッシャーで口数少なくなったりもします。
それでも見ないふりができない性分なので、仕方ないですね。

私の何倍も不安なのは、この子達。 「何が違うの?」って
こんな不安そうな目で見られたら、「違わない!」って言っちゃいますよ。
「大丈夫、大丈夫」と声をかけ、毎日身体を触ってました。
心の中で「絶対なんとかしてやる!」と強く思いながら。

最近では、保護犬や猫の現状を知らせるTV番組や雑誌も増えました。
著名人が保護犬・保護猫を引き取っている話も多いです。
若い世代が、動物愛護に関する意識が高いのは喜ばしいこと。
時間、お金、手間・・・と、かかるものばかりじゃないです。
繋いだ子達の幸せな姿は、大きな心の支えになってます。
大概の悩み事など、吹っ飛んでしまうくらい(^^)
ここに、細々とですが 保護活動をする理由があるように思います。
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某センターより保護した3兄弟。それぞれ里親様が決まりました。
あまりにもビビリで、人がいるとサークルの隅に固まっているので
同じような写真しか撮れず、動いている姿も見たことないような状態でしたが
それらを理解して下さる方が見つかったのです。

仔犬とはいえ微妙なサイズだし、とにかく人間が怖い子達。
やっとの思いで生きてきたのでしょう。
お母さんに教えられたであろう、人間に近づいてはいけない、声を出してはいけない
気配を消して生きなくてはいけない、を、頑なに守っている仔犬たち。

これは、長くなるかな・・・と覚悟していました。
それならそれでもいいや、って腹をくくって。
ところが、「以前飼っていた子に似ている、是非会ってみたい」とお問い合わせが!
しかも里親募集サイトに投稿して早々に。
もちろん、人馴れしていないこと、怖いと口が出ることなど、マイナス面を強調して
お話したのですが、それを乗り越えて会いたいと仰ってくださいました(T_T)
ぬか喜びにならぬよう、会ったらダメかも。断られるかも。って思うようにしてましたが
いらした里親希望者様は、固まっているだけの犬を見て「可愛い、可愛い」「大丈夫だよ」と
ゆっくり近づき、身体を撫でてくれました。

↑ 新しい名前は「リッカ君」
先代の子の写真が、お父さんの携帯にたくさんありました。
真っ白で本当に似ていました。
名前はお父さんの好きな飛行機からとって「キッカ君」だったそうです。
その子もセンターから譲り受けたそうで、今は猫ちゃんの先輩がいるご家庭。
断る理由が見つかりませんでした。
準備をしたいとのことで、1週間後にお届けしましたが広いサークルをリビングに
置いて下さり、海も近く、静かな環境のお宅です。
オモチャもリードもオヤツも、新しい名前も、全て用意して待っていて下さいました。

↑ 新しい名前は「春ちゃん」
こちらも先代の子は、黒い子で他県のセンターから来た子だったそうです。
やはりよく似ていました。私もきっとビンゴ柄の子がいたら放っておけないから
似た子を探す気持ちが分かります。
その気持ちがある方は、間違いない里親さんなんじゃないかな。
家から車で15分くらいのタワーマンションにお住まいで、お留守番の時間もなく
逃走するにも、ここからは逃げられないだろうと思われます。
リビングにはサークル、テント、オモチャ箱・・・立派な「犬部屋」になってました。
一緒に暮らすお姉ちゃん犬もいます。

↑ 新しい名前は「バディ君」
寄り添いあっていた2頭がいなくなり、この子への良い問い合わせもなく
淋しいだろうな・・・と心配していましたが、ちゃんといましたよ、この子にも
理解のある里親希望者さんが(^^)
こちらも以前飼っていたのは、保健所からの保護犬で
18歳まで生きてくれたそうです。次に飼う子も保護犬と決めていて
ご主人がテレワークとなる4月にお届けが決まりました。
少し先の話なので、「その頃にはもっと大きくなってるよ?」って言ってみたら
「全然!成犬でもいいくらいです」とのこと。
お宅訪問はまだしていませんが、先の2件同様、大丈夫だろうと思っています。
3頭それぞれの希望者様に共通しているのは、ご夫婦二人暮らし、
先代犬に似ている、以前も保護犬を飼っていた、という点です。
口が出る事があるので、お子さんのいる家庭は難しいかと思っていたから
「ホントに?!」って感じるほどの共通点があり、最初に電話でお話してみて
「大丈夫だな」って直感しました。
兄弟犬の事も気になるから・・・とLINEグループを作って近況を報告しあってます。
戻ってくることはないですね。(今までもないけど)

淋しいだろうと、家の犬達と同室にしてみたら、2日でこうなった(^^;)
遊んでくれそうな子が分かるのか、オレンジとキナリにちょっかいを出す。
私が近づくと、サークルに逃げ込むけど・・・犬には慣れましたよ。
いつも保護っ子が来ると、群れの力に驚かされる。
安全だということを教えてくれてるのだろう。
オーちゃん、私も安全だってこと、教えてくれない?
怒ると怖いとか、余計なことは言わなくていーから!
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野犬ちゃんのお世話とか、エビスの看病とかばっかりじゃないですよ。
ちゃんとウチの王様フルーク率いるゴルチームにも
お犬様孝行しております。

ゴールデンの冬と言ったら、雪遊び一択
長い時間は無理だけど、思いっきり雪で遊んで来ました。
平日は人も車もいないので、スキー場の近くで遊べたんだけど
休日はその場所が無理だったから、気になっていたダム湖付近へ。

程よく固まった雪だけど、フルークは歩きにくそうだし、長距離は無理。
休憩が多くなることを予想して、飼い主、毛布を担いで行かせていただきました。
身体が沈まない場所を選び「はい、どうぞ!」とフルークに休んでもらう。
そしてフルークの視野から外れないように、オレンジとキナリは遊びます。
ちゃんとフルーク兄ちゃん最優先!を理解している。

フルークが追うボールは決して取らない。
丸くなったとはいえ、ちょっと唸られただけでビシッ!とお座りして動かない。
いつまで経っても、お兄ちゃんは絶対。

注*オレンジが奪っているのは、キナリのボール
お散歩に出たばかりの頃、フルークのボールを取って怒られ、大泣きしてから
フルーク兄ちゃんのボールには手を出さないオレンジ(^m^)

穏やかで優しそうに見える、フルーク兄ちゃん
実は今までで一番 喧嘩早いゴールデンなのです(^^;)

キーちゃんも知ってるね、お兄ちゃんに咬まれたもんね。
赤ちゃんの頃に叩き込まれたルールを、何年経っても忘れない。
私には同じこと何回も言わせるくせに・・・
ダム湖は思った以上に良い場所でした。車下りてすぐ遊べる場所があるし
雪の中を歩きたい人は、橋を歩いたりダム湖周辺も歩けますよ。
私は絶対歩かないけどね、トレッキングしてる人たち、遠くに見えてました。
次の雪遊びも、ここにしよう。
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3月3日、エビスが虹の橋へ旅立ちました。
寒さが厳しかった1月頃から、エビスも歳とったな・・・と感じていました。
それでもお庭パトロールは欠かさず、夜には膝に乗ってTVを見たり
寝るのも私のベッドで、相変わらずの日々を送っていました。

15年前、母猫を事故で無くし家にやってきた仔猫は
大型犬にも動じない、自由奔放な男の子でした。
長い尻尾と大きな骨格、運動能力も高く、来客に挨拶も欠かさず、
猫たち、皆が怖がったビンゴですら、遊び相手にしている
犬のような猫でした。

そんな無敵なエビスも老いには勝てず・・・と言ったところかな・・・
トイレに行くのも大変そうになり、水を飲みたいけど飲めないような素振りだったので
尿毒症の辛さだけでも回避させようと、家で輸液を毎日してました。

寝てばかりいたけど、意識はしっかりあったので
呼びかけにも反応してたし、そんな状態でも外へ出て庭に座ってたり
最期の最期まで、好き勝手にしてました。
輸液の時間は、私とエビスだけの時間。痛いとか苦しいとかの素振りはなかったけど
身体が以前のように動かないのはストレスなんじゃないかな?と感じてました。
そんなことを伝えたくて
「エビス、こっちにいたかったら いつまでいてもいいんだよ。だけどこっちに飽きて
向こうへ行こうかなと思ったら、そうしてもいいよ。大丈夫だから、ちゃんと近くにいるから」
って輸液の時に言ったんですよ。

翌日(3日)の朝は、いつものように私のベッドで一緒に目覚め
「えびす~掃除機かけるよ~」と声を掛けたら「はい、はい」と、足を動かして応えたのですが、
掃除が終わり「日向ぼっこすれば?」と窓の近くに連れて行こうと思ったら・・・呼吸が止まっていました。
まさに眠るような最後だったと思います。身体はまだ暖かくて、生きてるかと思ったくらい。
数日間、心の準備はさせてもらったので「そっか・・こっち、もう飽きちゃったのか。分かったよ」
と、心穏やかに送ることができました。
ちゃんと私がお休みの日を選んでくれたんだね。昨夜の話、聞いてたんだね。

エビスが旅立ちの準備を始めたと悟った時、病院へ駆け込むこともできたけど
どうやったって、延命治療にしかならないと思った。
アメリやエルサを送った時みたいに、お家でいつものように過ごさせることを優先した。
そうしたことに後悔はないし、自分の時もそうして欲しいと思うから。
えびす、もう向こうに着いたかな?
みんな迎えにきてくれたかな?えびすはモネ姐さんも知ってるから安心だよ。
そっちで楽しくやりながら待ってて。じゃあね、えびす。
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